こんにちは!あおいです。
私は自分で撮った桜だけの写真は、後から見るとあまり綺麗だなと思いません。
スマホの画像を整理するときには、
人間が映っていない風景単体の写真は特に削除したくなります。
でも桜を撮った時には、確かに感動してカメラのシャッターを押していたんです。
それはなぜでしょうか?
実は、私は桜だけに感動していたわけではないということなんです。
撮った本人は、
撮るまでに至った苦労や、やっとその瞬間にたどり着いた過程の感情も含めて、
出会った瞬間に感動してシャッターを押しています。
だからその感動の最後の瞬間だけを切り取った景色の写真では、
後から見たときにはその時の感情がなかなか思い出せないし、
ましてや他の人には、その時の感動が全然伝わらない。
特に景色だけの写真はそう感じますね。

私は昔、静岡の大涌谷に行ったとき、
わー!すごい!なんだこの湯気ー!!!異世界だああ!
と感動して撮った岩と湯気だけの写真は、
後から見ると、
どこかのパンフレットの写真みたいで面白くない。
あれだけたくさん歩いて汗をかいて、ロープウェイで時間をかけて、
まだ目的地じゃないのかな?
のど乾いたー!あついー!っと、一緒に行った友達と笑い合いながら、
お目当ての目的地を目指して、やっとのことで、ぱああっと景色が開けて、
うわー!!!すごいっ!!!っと、感動したあの景色。
私はすぐにシャッターを切りたいと思いました。
この感動を忘れたくない。
この感動、この気持ちはまた絶対思い出したいから。
だからカメラのシャッター何回も切ったんです。
でも後から撮った写真を見てみたら、
友達と一緒に写って、ほとんど景色が映っていない写真の方が良い写真だなと感じる。
人間が映っている写真の方が、その時の感情を思い出す。
スマホに知らないうちに長く保存していたけれど、
後から見たら、景色だけの写真は、まあ、削除してもいいかな!と言って、
削除していました。
なぜその景色を見たときにはあんなに感動したのに、
なんで後から見るとつまらない写真になるのか当時は不思議でした。
でもビジネスを通して人間の感情や心理に付いて学びまくったあとには、
その理由がわかりました。
人間が写真に写り込んでいると、
その時の撮影者の感情が、無機質な風景の写真より伝わってきやすいのです。
なぜなら私たちは、人間の表情やしぐさから感情が読み取れるからです。
私が写真を撮るときには、
その時の自分の感情があとから見ても湧き上がってくるような撮影の仕方を心がけています。

例えばこの写真、夜桜の写真です。
もちろん桜だけでも綺麗です。
構図や色バランスが良ければ、桜だけの写真でも一時的に感動はするでしょう。
ただ、この桜のシャッターを押した時の感動をもっと後から見た人に伝えるのなら、
桜を見るために、街頭を頼りに暗い公園への道を歩いて、
桜はココかな?もう少し先かな?と、
きっとこの先にすごいものがあるのだろうと、
期待でワクワクして歩いていって、
やっと見れた!わああ綺麗だ!という感情を思い出せる引き金(トリガー)を入れます。
一番綺麗なところだけを切り取られて見せられても、なかなか感情移入しにくいです。
だから写真を撮るときは、
写真を見せたい人がよく見ていたもの、ワクワクして歩いていた時に見ていたもの、
例えば、街頭や歩道のコンクリートブロック、排水溝の蓋、恋人とつないでいた手など、
写真を見せたい人の懐かしい気持ちが蘇ってくる引き金(トリガー)も一緒に写っていると、最高ですね。
完成されたものには魅力がない、美しいものはすぐ飽きてしまうのもこの理由です。
深みがなく、人間味がないのです。
特に建物などの人工物や自然などの、見る人が感情を読み取りにくいものを撮るときは、
この方法は有効です。

このディズニーランドの写真がなんだか懐かしくて、親しみを持てるのは、
美しい綺麗なお城だけを撮影しているのだけでなく、
家族や恋人同士のワクワクした背中も一緒に映っているからです。
愛犬の面白い姿を撮るとき、子供の可愛い寝顔を撮るとき、
もちろんyoutubeなどの動画だって、審査員やお客様の心を動かしたいなら、
この引き金(トリガー)がポイントです。
人の心を動かすには、ポイントがあります。
私はひたすら学びます。
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